P部屋

僕らとツクモの最後の選択_観劇後のながーい感想

最初に言います。

死ぬほど長いです。


11/29(金)は「僕らとツクモの最後の選択」を観劇しました。

自分たちの公演が終わってから観た作品がこれでよかったなというのが私個人の感想です。

その他この作品については色んな方がきっと感想とか書いていらっしゃると思いますので、私も例に漏れず書いていこうかと思います。

とはいえまだ今日・明日と公演があるので、ネタバレしないように慎重にまいりますよ。


≪全体について≫

まず、脚本の素晴らしさ

105分という時間は観客にとってはそこそこ長い時間だと私は捉えているので、「休憩なし、105分」に挑戦できるのは脚本や演出に自信をもっていらっしゃるということ。その自信というのは観客側にも伝わるもので、ある程度覚悟をしてイスに座るといいますか。観客を信じる力をもってらっしゃる。演出面も同じで、観客側が自発的についていかないと置いていかれそうになる箇所がたまに発生しますが、少なくとも私が観た公演では全観客が能動的にこの作品をみようとしていた気がします。観客を集中させること、観客層もまた然り、色々な経験値を感じて、なるほどぉ~とうなっておりました。

プロデューサーの堀雄介さんという方は、愛と陰謀のピカレスクという作品で芝居を拝見したことがありますが、誠実な芝居や心に罪悪感を秘めた芝居がとても観客の想像力とリンクする方だと思っていましたので、今回の役やご挨拶もうんうんと納得していました。


≪役者さんについて≫

村田勇也さん〇


今回は昨年12月の舞台に出演してくれた村田さんのご紹介で伺いました。

村田さんはいつも素晴らしい。ご本人にも昨日伝えましたが、たとえ自分が納得できていなくてもminが最低ラインを超えているのです。だから観客にはいつも安定してきちんと伝わります。それは稽古場も同じで、村田さんは稽古場からミニマムを超えてきてくださるのでいつもこちらには何かしら伝わってくる。

いつ何をみても「素晴らしい」と思える役者さんはあまり多くありません。今回の役については公演期間中のためあまりお話しすることはできませんが、「受ける」芝居が、作り方なのかもしれませんがとても好みでした。持ち味は恐らく「発散」なのかなと感じていましたが、それらを封じ込めてもこの人にはまだこういう魅力が残されていたのか・・・!と。

配役を考えられた方、わかっていらっしゃる…。素晴らしい役に会えたのではと思いました。


伊藤茜さん〇


伊藤茜さんは、私にとっては先輩です。

ミュージカルの印象が強く、いつもは芝居もですが「歌が素晴らしい!」と思うことが多かったので、村田さんと似たような感想になりますが「歌を封じても素晴らしいのか…」といい意味のため息をついてしまいました。何かを訴える芝居、セリフというのはあの小劇場空間だと本当に難しいと思うのです。小さな芝居でも観客を引き込むことが出来る反面、大げさなことをやると簡単に観客は心をそむけて自分の世界に入ってしまう。瀬戸際を伊藤さんは本当に引き込んでくださって、連れていってくださいました。

私は下手最前でみていたのですが、伊藤さんのセリフと一緒のことを心で叫んでいましたよね笑 「ほら!!ほら!!さあ!!」みたいな。観客から出る言葉をセリフとしてもう一度観客の心にストンと戻してあげる。書いてみると余計に難しい。きっとご本人はそんな自覚もなくやってらっしゃるんだろうなと思うと…ああ末恐ろしい才能です。


島田あゆみさん〇

さて、先述した「愛と陰謀のピカレスク」で拝見した女優さん「島田あゆみ」さんは本公演主催の劇団員さん。ピカレスクの際には、堀さん演じる総理大臣の秘書「レイチェル」を演じていらっしゃり、もっともっと芝居がみたいなと思っておりました。まあなんせ美しいんです。声もきれい。ご本人的には「もっと違うところみてほしいのに」と思うのかもしれないのですが…。むむ。

これは創る側の視点になるかもしれませんが、「美しさ」というのは創作意欲をそれだけで引き立ててくれます。

この人にどんなことをさせようか、どんな表情がみたいか、どう歪ませてみようか、どう笑わせようか。観客としてみていてもきっと同じなんだなと思いました。舞台全体から感じられるもの以外に、わざわざ顔をそちらに向けて、「今このときこの人はどんな顔をしているんだろう」と思える。だからこそ、その役をずっと追えるのかもしれません。なるほど。前作のときにあんなにもレイチェルさんに共感したのは、それをずっと追っていたからなのか・・・と自分に納得。


辰巳晴彦さん〇

前に「図南鵬翼」で拝見した辰巳晴彦さんは、相変わらず端整な顔立ちとスタイル。小劇場という場ではなかなか活かしきれないものがあるのかなと観る前は思いましたが、そんなことはなく。なるほどなるほど。小劇場にあわせてくるタイプなのですね・・・柔軟性が素晴らしい。森、うなってばかりです。

大事な役どころでもあるので(皆さんそうなのですが)説得力が必要で。私が前回みた舞台では、どちらかというとスマートさに魅力を感じていたのを覚えているので、後半、おおおこれはどうなる…と思いましたが、脚本の力もあってとてもよい形の後半でした。

辰巳さんも劇団員の方なので、書かれた方、演出された方が恐らくそのよさを存分にご理解されているのだと思います。辰巳さんという役者さんを通してみると、役者さんと脚本と演出の一体感を感じとれます。それは劇団の力を観客に知らしめることになるので…とても大切なことだと思うのと同時に、劇団にとって財産だなと感じました。


≪なにが言いたくてこんなに長い感想をかいたの?≫

さて、長くなりましたがこの公演は明日で終わり。

しかも満席らしいのです。さらに円盤化はなし。


そうなればやることは一つ。




再演を訴えましょう。笑



そのためにこんなにながーーーーい感想を書いたのです。

全ては再演のため。


もう一度観たいですね。


もう一度やってくださるなら、

とりあえず、ツアー組んでいきますね笑

(ひげ太夫さんと同じ扱いです)




ちなみに私、昔お引越しのときに

すてぃっちのぬいぐるみを自分の意思で捨てたんです。


迎えにいかないと。



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